TOP TOP

52歳の誕生日に

 

贈っていただいた本を読みふける休日

 

分子生物学者が生命とは何か?に

答えた一冊 「動的平衡」

 

IMG_3999.JPG

 

You are what you eat

 

あなたはあなたの食べたものそのもの

という西洋の言葉を生物学者として

きわめて正確な表現だと持論を展開する

 

私たちの体は、たとへどんな細部であっても

それを構成するものは元をたどると

食べ物に由来する元素なのだと。

 

そしてゆっくり少量を食べることの

意味と大切さを学者として論理的に

展開する大変愉快な一冊でした。

 

通常の食事に加えショートケーキ1個食べると

1時間のスイミングや10kmのジョギングが

必要になってくるほど膵臓に負担がかかること

どうしても食べたいなら他のものを食べず

丸一日かけて食べれば良いなんて示唆も(笑)

そんなこと出来る人いますか?

 

とても興味深かったのが

生命のサスティナビリティについて書かれた箇所

 

生命を構成している分子は

すべて高速で分解され

食べ物として摂取した分子と

置き換えられており

身体のあらゆる組織や細胞の中身は

こうして常に作り変えられ

更新され続けているということ。

私たちの体は分子的な実態としては

数ヶ月前の自分とはまったく別物で

私たちの身体を通過する通り過ぎる分子が

一時的に形作っているだけだという。

 

だとしたら今日食べ方を変えれば

数ヶ月後には別人になれるってこと!?

 

つまり私たちの存在そのものは

その流れの中で変化しつつも

一定の状態を保っているだけ。

その流れ自体が「生きている」

ということなのだと。

 

サスティナビリティという言葉が

日本でも多用されるようになり

違和感を感じ続けた私に一つの

答えも与えてくれました。

 

サスティナブルという単語を

持続可能とだけ理解することが

どうしても腑に落ちなかった私が

赤線を引いた箇所

 

サスティナブルであることを考える時

サスティナブルなものは常に動いている

その動きは「流れ」、

もしくは環境と大循環の輪の中に存在する

サスティナブルなものは流れながらも

環境との間に一定の平衡状態を保っている

 

サスティナブルは動きながら常に

分解と再生を繰り返し

自分を作り変えている

それゆえに環境の変化に適応でき

また自らの傷を癒すことができる

そう考えるとサスティナブルであることは

何かを物質的・制度的に保存したり

死守したりすることではないのが分かる

 

サスティナブルは不変のように見えて

実は常に動きながら平衡を保ち

わずかながら変化しつづけている

 

この「変化」と「循環」にいかに柔軟に

対応できるのかということが

その人の生きる力そのものなのだと

マクロビオティックの教えに

長年親しんできたからこそすんなりと

理解できたように想います。

 

この一冊の最後にとても興味深い

ストーリーが書かれていました。

 

人間には聞こえない超低周波で

動物たちがコミュニケーションを

とっていることの実例として

なんと!1795年に描かれた

伊藤若冲の象鯨図屏風とともに

アフリカで実際に起こった出来事が

記されていました。

 

IMG_4003.JPG

 

IMG_4004.JPG

 

一世紀前に500頭ほどいた象の群れの

最後の生き残りの母象が断崖絶壁で

海面に浮かび上がったシロナガスクジラと

向き合い語り合っていたという出来事が

紹介されていました。

 

海で最も大きな生きものと

陸で最も大きな生きものが

人間に聞こえない超低周波で

間違いなく語り合っていたという

科学書ライアル・ワトソンの

愛に満ちた証言とともに。

 

1990年代に起こったこの出来事を

江戸時代の若冲が予感していたのか?

当然のことと受け止めていたのか

知る由もありませんが

非常に感銘を受けた一冊でした。

 

自分が直感で飛びついた理論の

整合性を科学が解き明かす日も

近い、そんな気がしています。

 

久しぶりに家に篭って本を読む

時間を与えてくれた台風に感謝!

コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

Profile

愛媛県今治市玉川町にあるマクロビオティックカフェです。

詳しくは

facebook.png

をご覧ください。

連絡先

MAGNOLIA(マグノリア)

〒794-0109

愛媛県今治市玉川町長谷甲1060-1

0898-55-4350

CafeMagnolia55@gmail.com

午前9時半〜午後5時半

カフェ営業 木〜日

定休日 火・水

毎週月曜料理教室

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

others

mobile

サイトオーナー